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ロンドン留学に関する備忘録

【イギリス生活情報】ロンドンでの家探し: 価格帯別解説と注意点

 

 

ロンドンでの家探し: 価格帯別解説と注意点

 

ロンドンでの家探しは困難な事で有名で、適当に探すととんでもない目に合う可能性があります。

 

ここでは、各価格帯別にトラブルの例をいくつか紹介したいと思います。

 

※この記事は、ロンドンに語学留学、大学留学、ワーホリ、単身駐在などで3ヶ月〜数年程滞在する方向けに書いています。

 

£300-500(4万〜7万円)/月額のロンドンでは最安レベルの物件

このレベルの物件だと、フラットシェアかどこかのお家に間借りしない限りはなかなか見つからないと思います。よくある例としては、ロンドンに永住している日本人(またはイギリス人等EU圏の人)が持ち家かエージェントと契約していて、留学生やワーホリで来た日本人に部屋を貸しているケースや、大学生などの長期留学生が、学生同士共同でフラットを借りていたり、駐在員一家が自宅の一室を日本人向けに貸し出していたりするケースが多いと思います。

 

・見つけ方:日本人が利用するネット掲示板などで募集がかかるのでそこで応募する

・日本人以外のネットワークの募集に応募する(ただし、各国の母国でやりとりしているので、日本人にはハードル高め。しかし日本人コミュニティには無い物件情報を得られたりする。 学校、職場などの友達がいると紹介してもらいやすい。

mixb

ロンドン掲示

その他各国のSNS(Facebook)などのグループ

Spareroom

 

£600-900(8万〜12万円)/月額の中堅物件

日本人の感覚にしては高く感じるが、ロンドンで普通に物件を借りるならこれくらいの価格からになってくる。部屋や水回りは格安物件に比べるときれいな部屋が多い。

借り方としては、イギリス人等の家に間借り(所謂ホームステイ)、個人でエージェントとスタジオ契約、大学の学生寮、複数人でフラットを借りてシェア(フラットシェア)等。学校や日本のエージェントを通しても見つけられるが、現地のエージェントと直接契約する場合はそれなりの英語力が必要。英語に自信が無い場合は信頼できるイギリス人(などの英語で不動産手続きができる)友達とフラットを共同で借りて英語の手続きを任せるという方法もある。

フラットシェアのサイト(mixb、Spareroomなど)

学生寮のサイト

不動産サイト

 

£1000-2000(14万〜28万円)/月額の上級物件

ロンドンで正社員の仕事をしていたり、家賃が会社持ちの駐在員だったり、裕福な家庭の学生が住んでいる印象。スタジオ式で、リビングが広かったりバルコニーがあったりするので、ホームパーティーなどの開催地になったりする。(何度が友達のパーティーお邪魔した) 入り口がオートロック式のマンションが多く、(カメラ付き)、荷物などを預かってもらえるレセプション付き。雰囲気的には日本の2LDKのちょっとおしゃれなマンションと似ているところが多い気がする。バスルーム、キッチン共に広く、設備のクオリティは良い。

見つけ方:イギリスのエージェントに直接行って予算と場所を言う。

友達が二人でシェアしている例を知っていますが、二人とも社会人で(超有名企業勤務)、一人£1000/月額でシェアしていた。(給料の良い社会人で家賃月15万なら東京でも普通かもしれない)。この価格帯では掲示板などではなかなか募集を見かけないので、個人的にフラットメイトを探す方が良いと思います。

 

それ以上の額の物件:

一度機会があって入れてもらったことはあるのですが、内容としては物件の条件によると思います。立地が良いから高かったり、歴史があるから高かったり、新しく広いマンションだから高かったり。

昔クラスメイトだったサウジの石油王の娘さんは、週£1000のマンションに住んでいる言っていましたが、残念ながら遊びに行ってません。(家族で住んでいたようですが。。)

 

 

ロンドンの家選びの注意点

 

家は表面だけを見ずインフラを見ろ!!

 

ロンドンの賃貸選びは、これにつきます。

一見掃除してあったりリフォームしてあったりしてきれいだったり、新しそうに見えても、実は壁の中の配管・配線が残念な場合が多々あります

 

インフラトラブルの例としては、

・シャワーから熱湯か水しか出ない、水圧が弱い

混合栓でないため、そもそも湯加減を調節する機能が付いていない。または混合栓でも調整技術が低い。配管の位置がおかしいため水がチョロチョロとしか出ない。これも配管の位置と分岐がおかしいため他の場所で水を使うと急に湯加減が変わったり水圧が変わったりする。

 

・電圧・電気系統がおかしい

他の電気機器を使うと電球が点滅したり、電球が切れやすくなったりする。エネルギー効率の悪い配線のため、余計な電気代が発生する。

 

・セントラルヒーティングが壊れている、又は時間によっては切られるので寒い

セントラルヒーティングはガス(で沸かす水蒸気)で動く物が主流だが、家主がガス代を節約するために日中の留守中や夜中にセントラルヒーティングを切る場合がある。そうなると家の中が外と同じ温度(かそれ以下になり、とても部屋の中にいられない状態になる)

 

・水の使用量に制限

水道代を節約するために大家にシャワーの使える時間を決められたりする(私は8分と言われた家にホームステイしてた時もあり、15分くらい浴びていようものなら大家に浴室のドアをガンガン叩かれて注意されました)

 

・電気の使用量に制限

水道代と同じ

 

・トイレが流れにくい、一度流したらしばらく待たないといけない

トイレが汚れやすくなったり、使用した後流れないと、シェアメイトがいた場合気を遣う。

 

・シャワーの水が硬水すぎてシャワーヘッドが詰まる

水を軟水にする機械を付けてないので、シャワーやホースにミネラルがこびりつき詰まってしまう。(排水溝も詰まる)

また、ホースなどが詰まると内部の水圧変わってしまい、湯加減が不安定になる。

 

・ガスが漏れる、切れる

安全上論外だが、古い家で割とよく見かけたので気をつけたい。

 

さて、以上のことは、賃貸の値段に関わらず日常茶飯事ですが、全ての住宅がこうだとは限りません。ちゃんとお湯がでるところは安い部屋でもありますし、電気やガスに問題ない家もたくさんあります。

なので、もし設備に問題がある家に当たったら、それはハズレの家なのです。

 

家が古く設備の入れ替えが出来ていない物件ほど、表面をリフォームして新しく見せたり、掃除をしっかりしていてきれいにしているので (それはとても良いことなのですが)日本人の感覚ではインフラも良さそうに見えてしまう。しかし実際はどうなのかというと、設備を使っているうちに中がどうなっているのかがわかってしまいます。

 

インフラの質はその一軒だけの問題ではなく、周辺エリア全体の問題とも言えます。つまり水質がおかしいと思ったら、その水を供給している過程に問題があるのです。

 

私は既にロンドン市内のいくつかの地区に引っ越したり、友人の家に行った時に部屋を見せてもらったりしたが、なんとなく「このエリアはインフラ(建物ではなく地区全体の配管)が良さそう」みたいなものを感じました。しかし、ロンドンのような長い歴史と都市開発を繰り返してきた土地では、良い場所と問題がある場所が混在していて地図上で見極めるのは難しいと思います。(ちゃんと調べたら面白いのかも。このネタで論文が書けそう?)だからこそ、実際に物件を回って、(できたらしばらく住んでみて)あたりを見つける必要があるのです。

 

格安物件ならもちろん、上級物件でも気を抜かず入居前はインフラのチェックをお勧めします。また、運悪く良くない住宅に当たった場合も、諦めずに問題のない物件(必ず一定数あります)に巡り会うまで探してみてください。

 

それでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

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